かつて

時々無性に会いたくなる人がいる。


その人たちは、たぶんもう会うことができない人。


理由はぼんやりしているけど、

私に大事なことを教えてくれたに違いない人。


心の中に、ちょっとだけだけど、ずっしり重いものを

おそらく一生の栄養になるものを与えてくれた。


 * * *


その内のひとり(一家族)は、

高校2年生の夏のホームステイでお世話になったMrs Hunt 夫妻。

イギリスのエクセターでレストランを経営されていた。


娘さんふたりと男の子ひとり、3人のお子さんに恵まれた

とても温かいご家庭だった。


昼間はレストランを経営されているので、

シッターさんがお家に来られていた。


私は、とても難しい年頃で、

一般的にもそういう時期だっただろうに、

私は個人的な事情もあいまって、

人とコミュニケーションをとることがしんどかった。


ホームステイを選んだのも、とても消極的な理由で

英語が好きだったのはあるけれど、とにかく日本を一時だけでも離れたかったのだ。


そんな中で受け入れてくださった家族は本当に温かく、

ろくにコミュニケーションの取れない私に

最後まで優しく接してくださった。


その時の、上手にコミュニケーションできなかった悔しさと

幼過ぎた自分への反省と、それらを優しく(ナス術無くだったかもしれないけれども)

見守ってくださり、時に叱ってくださったHunt夫妻にもう一度会いたいと思っている。


会ってお詫びとお礼を伝えたい。

あのときのおかげで、なんとかがんばれています と。


 * * *


波はあれども、ふとそういう気持ちになることが何度かあって、

2009年に3ヵ月ロンドンにいた時は、絶好のチャンスだったにもかかわらず、

なかなかお金と時間のタイミングがつかめず、エクセターに行き損ねた。


それに第一、住所が変わっているかもしれないのだけども。。。。



今、第2の波がきている。

たまたま、仕事の関係で短期セミナーの引率をすることになったからだ。


初めて海外を経験する若い子たちの引率。

あの時の自分の未熟さを思い出して、今日はちょっと熱く話してしまった。

みんなちゃんと聞いてくれて、私も少し安心した。


帰宅し、その勢いに任せて、当時ホームステイを申し込んだ英会話スクールに問い合せをしてみた。

ダメだろうなぁと思いつつ、問い合せをしてみた。


ダメならダメで、エクセターのレストランを訪ねてみるか。

当時のお家を探してみるか。


きっと、もう会えないかもしれないけど、

思い出す度に、私のエネルギニーになっている。